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2026.08.11

観光案内

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

奈良の伝統工芸や地場産業の魅力を発信する館内展示コーナー「奈良工藝の窓」

なら工藝館および奈良市内の企業・職人の皆さまのご協力のもと、館内スペースを活用し、約2~3カ月ごとに奈良の工芸を紹介していくシリーズ展示です。

現在は、池田含香堂様のご協力のもと、「奈良団扇(ならうちわ)」を展示しています。
繊細でレースのような美しさを持ちながら、 30年、 40年と使い続けられるほど丈夫で、日々の暮らしに寄り添い続ける実用性を兼ね備えた工芸品です。ぜひご覧ください。

展示場所:ホテル日航奈良 3階フロント付近

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

これまでの展示

Vol.01「奈良晒」展示期間:2025年12月23日~2026年4月25日
Vol.02「赤膚焼」展示期間:2026年4月30日~2026年6月30日

Vol.02 赤膚焼(あかはだやき)

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

西の京丘陵一帯は良質な陶土に恵まれた古くからの窯業地。なかでも鉄分豊富な赤土が露出した五条山は山肌の赤さから赤膚山と呼ばれ、「赤膚焼」はこの地名が由来という説と、赤く焼き上がる色に由来するという二つの説が伝わっています。

安土桃山時代、茶の湯の広まりとともに土風炉が作られるようになり、大和郡山城主・豊臣秀長が尾張常滑から陶工を招き、茶陶を手がけさせました。その後、茶人・小堀遠州の指導のもとで茶器が作られ、遠州七窯のひとつとして広く名を知られるようになりました。

江戸時代中期、大和郡山城主・柳澤堯山が京都清水から陶工を招いて窯を復興し、郡山藩御用窯として赤膚焼を保護・奨励します。これを機に、郡山藩御殿医・青木木兎や、多くの名作を残した奥田木白らの名工が活躍し、赤膚焼の名は全国へと広まりました。
奥田木白は各地の釉薬や技法を積極的に取り入れ、赤膚焼中興の祖と称されています。

乳白色の「萩釉」と素朴な「奈良絵」を大きな特徴として、伝統の美を現代に受け継ぎながら、新しい色彩や形の作品も生み出し続けています。

展示期間:2026年4月30日~2026年6月30日

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

奈良の赤膚焼の窯元「大塩正窯」に生まれた姉妹陶芸家。ともに幼少期から芸術に強い関心を持ち、それぞれ作陶や絵付けなどを学んだ後、父・大塩正に師事。
400年以上続く赤膚焼の伝統を守りながら、独自のデザインによる新作にも挑み続けている。

<大塩ほさな氏>
オンラインショップ(Creema) / Instagram

<大塩まな氏>
オンラインショップ(Creema) / Instagram

大塩ほさな氏 作品
大塩ほさな氏 作品
大塩まな氏 作品
大塩まな氏 作品

Vol.01 奈良晒(ならさらし)

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

麻は古来より魔除けや邪気払いの力を持つ神聖な素材とされ、神道の神事や、しめ縄・鈴緒などの祭具に用いられてきました。

奈良晒は、奈良時代から続く麻織物の伝統を受け継ぎ、麻を極限まで白く晒す技術から生まれた奈良の伝統工芸です。安土桃山時代に製法が改良されて隆盛し、その質の高さと白の美しさから「麻の最上」と呼ばれました。江戸時代には、徳川家康が御用品として製造販売を掌握統制するほど高く評価されました。

明治維新後、需要は減少しましたが、手紡ぎの糸を使った手織り技術を守り継ぐ老舗織元「岡井麻布商店」は現在も専門店として伝統を今に伝えています。

展示期間:2025年12月23日~2026年4月25日

大和名所図会(江戸時代後期の大和国の名所案内図。奈良晒については「ならのさらし場」の様子が描かれている)
大和名所図会(江戸時代後期の大和国の名所案内図。奈良晒については「ならのさらし場」の様子が描かれている)
日本山海名物図会(日本各地の名産や特産の技術を紹介。奈良晒の晒加工の場が描かれている)
日本山海名物図会(日本各地の名産や特産の技術を紹介。奈良晒の晒加工の場が描かれている)
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

文久3年(1863年)創業。奈良市で唯一、伝統的な奈良晒の生産を続ける織元。「麻の最上は南都(奈良)なり」と称された伝統技術を江戸時代から守り継いでいます。

武士の裃や茶道具に用いられた高級麻織物の技術を継承し、現代の暮らしに寄り添う製品を開発。吸水性・速乾性に優れた麻ふきんなど、日常使いできる麻製品を製造・販売し、奈良の貴重な文化と麻の魅力を現代に発信し続けています。

<岡井麻布商店>
麻布おかい 奈良店では、奈良晒の機織り体験を実施しており、旅の思い出に自分で織った生地を持ち帰ることができます。

◆麻布おかい 奈良店
奈良市橋本町7-1(猿沢池西すぐ)
営業時間 10:00~19:00
電話 0742-26-7010

◆麻布おかい 東向店
奈良市東向中町16(東向商店街内)
営業時間 10:00~19:00
電話 0742-24-7119

岡井麻布商店公式サイト

本麻奈良晒の音を聴く|岡井麻布商店160周年記念PRムービー

なら工藝館について

工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」
工芸展示コーナー「奈良工藝の窓」

シルクロードの東の終着駅として古来から東西文化の交流があった国際文化観光都市奈良は、世界に誇れる日本の文化や伝統産業発祥の地として栄えてきました。

なら工藝館は、長い歴史の中で研ぎ澄まされてきた奈良工芸の一層の振興発展を図るために、

一、受け継ぐ
二、創作する
三、開放する

この三つを基本理念とした施設です。

常設展示では、奈良の伝統工芸である奈良筆、奈良墨、赤膚焼、奈良団扇、奈良晒、奈良一刀彫、奈良漆器、古楽面などがわかりやすく紹介されています。

制作実演や体験教室、ワークショップも開催されており、工芸を身近に体感できる施設です。 

併設のミュージアムショップでは、厳選した伝統工芸品や作家の一点物を多数販売。旅のお土産や、上質なギフト選びに最適です。

【なら工藝館】
奈良県奈良市阿字万字町1番地の1
TEL:0742-27-0033

開館時間 10:00-18:00(入館は17:30まで)
入場料  無料
休館日 毎週月曜日 (祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土・日・祝日にあたるときを除く)、年末年始 (12月26日~翌年1月5日)

なら工藝館公式サイト